外用療法

乾癬は一般的に、塗り薬を使って治療をします。

乾癬には現在、これといった治療方法がなく、完治することは難しいのですが、塗り薬で症状を良くすることが可能になります。
塗り薬は副作用が少なく、身体への負担も少ないことから、乾癬の最初の治療は、まず塗り薬を使った治療を行うのです。
乾癬治療に用いられる塗り薬には、ステロイド外用薬やビタミンD3外用薬などがあります。

ステロイド外用薬は、白血球の働きや血管の拡張を抑えるなどの効果から炎症を抑える薬として使用されています。
また、即効性が高く、短時間で効果を実感することができます。
ステロイド外用薬には多くの種類があり、薬の効果が5段階に分けられていて、乾癬の症状によって薬の強さを変えて治療することが可能になります。

一般的には軟膏を使用しますが、クリームやローションタイプのものもあり、症状に合わせた形状で使用することができるのです。
例えば、頭皮などに乾癬が発症した場合は、ローションタイプを使用して治療することも多いでしょう。
最近、乾癬治療の効果を高めるために開発されたビタミンD3外用薬には、表皮の異常な増殖を抑える効果や皮膚の免疫反応をコントロールする効果が期待できます。

ただ、ビタミンD3外用薬は、刺激を感じたり、発赤などの症状が皮膚に表れる場合もあります。
また、のどの渇き、脱力感、食欲不振などの副作用が起きる可能性もあるようです。
それに、ビタミンD3外用薬には即効性がなく、使用し始めてから効果を実感するまでに1~2ヶ月かかることも少なくありません。

塗り薬にて治療を行う場合には、自分の判断で使用を中止したり、塗る頻度を増やしたりすると、症状の悪化や思わぬ副作用が出たりすることがあります。

一日の塗布回数や量は、医師の指示に従って正しく使用しましょう。