生物学的製剤

●生物学的製剤とは

生物学的製剤とは、科学的な物質から合成された製剤ではなく、生物が産生した蛋白質を応用して作られた製剤で、乾癬の炎症や関節の腫れなどの原因となるサイトカインなどに働きかけ作用を弱めたり、サイトカインなどが産生される段階において阻害させる作用を持つことによる治療剤です。

●抗TNFα療法とは

炎症を引き起こしているTNFαの作用を抑える治療法です。
腫瘍壊死因子α(TNFα:Tumor Necrosis Factor)はサイトカインと呼ばれている物質の1つで、腫瘍を攻撃する物質ですが、この物質が乾癬では大量に産生され、皮膚の炎症や関節の破壊に大きく関わっていることがわかっています。

●乾癬治療における絶大な効果とQOL向上の達成

乾癬治療において、生物学製剤の登場により、これまでにない乾癬への治療効果、QOLの向上に期待が十分に持てます。

●治療指針 ガイドライン

すべての方が治療できるというわけではないですが、日本皮膚科学会では、新しく定めた治療指針に基づいて生物学的製剤を使用する必要のある患者さんを慎重に選び、何よりも患者さんの安全性を確保した上で、適切に使用されることとしています。

これまでの治療で効果のなかった患者にも期待が十分持てます

★内服療法、光線療法を行っても効果のない患者
★関節に痛みの激しい関節症性乾癬の患者
★膿疱性乾癬や乾癬性紅皮症の重症患者

現在、生物学的製剤による治療は3種類があります

種類 レミケード ヒュミラ ステラーラ
(製剤名) インフリキシマブ アダリムマブ ウステキヌマブ
作用 TNF-α阻害剤 TNF-α阻害剤
炎症性サイトカインを中和
IL-12/23
選択的阻害
抗体製剤
治療 点滴 皮下注射 皮下注射
治療方法 初回投与
2週間後、6週間後
再投与、
以後
8週間ごと投与
2週間に1回皮下注射 初回
4週後に投与
後12週ごとに1回
投与
参考URL 乾癬ケア.net ヒュミラ情報ネット ステラーラ.jp
製薬会社 田辺三菱製薬 エーザイ ヤンセンファーマ
他の治療 関節リウマチ
ベーチェット病による
難治性網膜ぶどう膜炎
クローン病
関節リウマチ
クローン病
強直性脊椎炎
潰瘍性大腸炎